園長だより 7月号
子どもたちは社会の宝!
~子どもたちは、神様のいちばん美しい贈りもの~
7月に入り暑さが一段と増し、すっかり夏の装いになりました。しかし、子どもたちは、この暑さを吹き飛ばすかのように、いつものように元気に、明るく過ごしています。この様子を見ているだけで、心の中は晴れ晴れとしてきます。子どもたちは、実に「不思議な力」を持っています。どんなに疲れていても、子どもたちの「はじける笑顔」に癒される毎日です。
最近は、聞くことが少なくなりましたが、鹿児島には、「我が子も人の子も、みんな地域の子」という教えが残されています。まさに、「子どもたちは社会の宝」です。本県の子育てに関するよき伝統・風土として、今でも脈々と受け継がれてきていると信じていますが、ややもすると人と人とのつながりが希薄になりがちな時代だからこそ、このような風土は、これからも残していきたいと思うのです。脈々と受け継がれてきているこの教えは、決して時代遅れの古い教えではありません。先の見えない混沌とした今の時代だからこそ、子育ての基本として、時代を超えてずっと受け継いでいくべき「よき教育伝承」ではないかと思います。これからも子育ての指針の一つとして、大切にしていきたいものです。
1979年にノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサは、「子どもたちは、神様のいちばん美しい贈りものです。望まれようと望まれないと、子どもたちは、一人ひとり生まれてくる権利をもっています。」という有名な言葉を残しています。今、まさに目の前にいる子どもたち一人ひとりが、確実に次の時代を創ってくのです。そういう大切な子どもたちを預かっていると考えるだけで、身の引き締まる思いがします。
また、「子どもたちは未来からの預かりものである。」という言葉を聞くこともあります。次の時代を創り出すのは間違いなく、今目の前にいる子どもたちです。ただ、子どもたちは、自分自身で環境を選ぶことはできません。だからこそ、大人の責任として、健全に育っていけるような家庭環境・社会環境づくりをする必要があるのです。子どもたちが住みやすい社会は、大人も住みやすい社会です。保育園も、子どもたちが健やかに育っていくための環境づくりの一翼を担っていると自負しています。口で言うほど簡単なことではありませんが、保育園といたしましても、今後ともそのための地道な努力を継続してまいります。
子どもたちは、周りの人的・物的環境とのかかわりの中で、育っていきます。特に、乳幼児期の最大の教育環境は「親自身」であり、「保育者」であると考えています。一人ひとりの子どもたちが、「喜んで登園し、満足して降園できるような保育園づくり」に努めてまいります。子どもたちの「はじける笑顔」に出会うためにも、これまで以上に、保護者の方々と連携・協力していくことが大切だと考えておりますので、どんなに些細なことでも、ご連絡・ご相談いただければ有難いと考えています。
園長 中村 洋志